サブモダリティとは?【NLP実践シリーズ】

心理学・NLP

こんにちは。よっとんです。

心理学・哲学倫理・歴史、それから本紹介のブログを書いています。

本日はNLP実践シリーズ④「サブモダリティとは?」です。

NLPの基礎でとても重要なものです。

前回同様、この記事では、理論だけをずらずら並べて説明することはしません!!

一昨年、私がとある団体でNLP講座(プラクティショナーとマスター)を受けた際の、実体験を記事の中に組み込みこんで、説明します!!

  • 「NLPって何?興味がある‼」
  • 「NLPを勉強したけど、もう一度おさらいしたい!」
  • 「NLP講座を受けてみようか迷っている!」

という方々に「NLPってこういうものか!」「NLP講座って、こんな感じなんだ!」

というのを味わっていただけたらと思います!!

「NLPという言葉を初めて聞いた」という方にもわかるように、丁寧に一つ一つやっていこうと思います!

ぜひ最後までご覧ください。

サブモダリティとは?

NLP講座の教室へ入ってきた。

もうだいぶ慣れてきたな。

今回もとても楽しみだ。

講師のKさんが入ってきた。

K「皆さん、おはよう!」

僕ら「おはようございます。」

K「今日はサブモダリティについてお話ししたいと思います。まずこれを見てください。」

Kさんは、そういって携帯を見せた。

K「では、これを離していきます」

携帯は先ほどより離れた位置へ動いた。

K「先ほどと比べてどのように見えますか?」

僕「遠くに見えます(笑)」

K「正解です。遠くに動いたので携帯は先ほどより小さくなりました。

 このとき、携帯に対する印象、すなわちモダリティが変化していることになります。」

僕「モダリティ?」

K「モダリティとは「様相、ありよう」といった意味です。例えば・・・」

Kさんは携帯の向きを縦から横に変えた。

K「このように動かしてもモダリティは変化しているといえます。

 モダリティは様相、あり方です。携帯を近くから遠くへ、または縦から横にと変化した場合、見え方(あり方)が変化しています。

 つまり、モダリティが変化しています。」

僕「なるほど。見え方・聞こえ方・感じ方は物の動きや音の大きさを変えれば必ず変化しますもんね。

K「その通りです。

 人間は必ず五感を通して刺激を受容しますので、物・人が変化すれば見え方・聞こえ方・感じ方は100%変化します。

僕「OKです、理解できました。でもモダリティが変化することの何が重要なのですか?」

K「実は、モダリティが変化すると、フィーリング(感じ方)が変わります

 例えば、携帯を縦から横にするだけでも、携帯に対する印象を変わりませんか?」

僕「確かに!縦なら何も違和感ありませんでしたが、横だと「カメラを撮るのかな?」などの何かしらのイメージを含有してしまい、少し違和感を覚えました。」

K「そうなんです。モダリティが変化することで、その見ているもの・聞こえているもの・触っているものに対する印象が変わるのです。

僕「なるほど!でも、モダリティが変化するのはわかりましたが、よい印象を持たせるにはどうしたらいいのかわかりません・・・」 

K「そうですよね。だから、まずは、このモダリティを構成する要素、すなわちサブモダリティについて理解しましょう。」

僕「サブモダリティ?モダリティのサブ役ですか?笑」

K「サブモダリティはモダリティを構成する要素です。

 例えば、携帯の色・形・大きさ・動きは視覚的なサブモダリティです。

 先ほどの携帯を遠くに動かしましたが、それにより、「大きさ」というサブモダリティが変化しました。

 サブモダリティが変化するとモダリティが変化します。

 そして、モダリティの変化は印象・感じ方が変化につながります。

 つまり、サブモダリティを変化させることは、結果的に印象・感じ方を変化させることなるのです。」

僕「なるほど。見ている物の大きさや位置が変わるから、その物に対する印象が変わるのですね。」

K「はい、その通りです!

 そして、これが一番重要なのですが、

 その物に対する象・感じ方を変化させたければ、サブモダリティを変化させればよい!ということになります。

僕「それはゴキブリを見たときに、「気持ち悪い・・・」と思わなくすることが可能ということですか!!!??」

K「はい!その通りです!

 「嫌だな」→ 「好き」という印象に変化させたければ、サブモダリティを変化させることが一番簡単です。

 例えば、よっとんさん何か最近嫌な思いをしたことはありますか?」

僕「はい。人の悪口を言う人と飲み会に行ってしまって・・・なんだか嫌な気分でした。」

K「OKです。ではその思い出を今思い浮かべてみてください。」

僕「はい、思い浮かべました。」

Kさんは携帯を取り出した。

K「では、その思い出をこの携帯の画面に映してください。」

僕「はい、映しました」

K「ありがとう。先ほどと比べて、その思い出に対して印象は変わりましたか?」

僕「あれ、そんなに嫌じゃなくなった・・・(笑)」

K「そうですね。今は視覚的なサブモダリティを変化させました。

 たったこれだけでも印象は変化します。

 だからこそ、サブモダリティについて理解することはとても重要なのです。」

僕「実感しました。サブモダリティについて教えてください!!」

K「まず、サブモダリティを変化させる前に、そもそもサブモダリティにはどんなものがあるか、まとめておきます」

  • 視覚的なサブモダリティ  :色・大きさ・形・動き・明るさ・深さなど
  • 聴覚的なサブモダリティ  :音量・音程・テンポ・方向・距離など
  • 身体感覚的なサブモダリティ:圧力・温度・感触・重さなど

僕「まとめ終わりました!」

K「OKです。

 これらのサブモダリティを変化させれば、モダリティが変わるので、印象が変わります。

 例えば、スキーやスノボーをしているときにゴーグルをつけたりはずしたりすると、景色に対する印象は変わりますね?

 これは視覚的なサブモダリティが変化しているからです。

 そのほか、家で映画を見るのと映画館で映画を見るのも印象が違いますね?

 これも視覚・聴覚などのサブモダリティが変化しているからです。

 もし、映画を家で見るのと、映画館で見るのとで印象が変わらないなら、映画館に行く人はいないはずです。」

僕「確かに!!音量、画面の大きさ、明るさが家と映画館では段違いですもんね。」

K「はい、その通りです。

 そのほか化粧もそうですね。

 化粧をすると印象が変わりますよね。それもサブモダリティが変化しているからです。」

僕「確かに化粧で印象が変わる人は多いと思います!」

K「ですね。

 だいぶ、サブモダリティの変化が印象の変化につながることについて理解できたかと思います。 

 ではここからは実践編いきましょう。」

サブモダリティを変化させて、印象・感じ方を変化させよう!

K「では実践していきましょう

 ただ、NLPではすべてのコーチングでサブモダリティを変化させますので、実践は山ほどあります。 

 今日はサブモダリティの変化が分かりやすい「葛藤の解消」をやってみましょう。」

僕「葛藤の解消!すごい。貯金を増やしたいけど、おやつとか食べたい・・・とかですね。」

K「その通りです。では、まず葛藤を思い浮かべてください。

 そしたら準備OKです。実践で葛藤を解消させていきましょう。」

(是非ご覧の皆さんもやってみてください)

 K「二人組になりましょう。

 一人がコーチ役、もう一人がクライアント役です。コーチの人は以下のことを聞いてください」

  1.  あなたの葛藤は何ですか?(答えが○○したいと▲▲したいという葛藤だとする。)
  2.  コーチ役は右手を出して次のことを聞く「一つ目の「○○する」という感覚を手の上に出してきたら、それはどんな色ですか?(続けて、どんな、形・重さ・感触・大きさ・温度かをそれぞれ聞いていく。※一つずつ丁寧に聞きましょう)
  3.  コーチ役は左手を出し、2と同じこと繰り返して、▲▲のサブモダリティを引き出す。。
  4.  2で出てきた行動(○○)をすることによるメリットを聞き、それを右手の上にのせていく。
  5.  3で出てきた行動(▲▲)をすることによるメリットを聞き、それを左手の上にのせていく。
  6. 最後にコーチ役は二つの手をクライアントの目の前で合わせて、再度開き、相手に見せる。
    そして、「もう一度その二つの高度を同時に考えたときにどうしていこうと思うあなたがいますか」と聞く。

~実践中~

K「さて時間になりましたが、いかがでしたか?」

僕「手を合わせて開いてもらったときに、

 おやつを我慢して、貯金をしたほうが良いという結果が残りました(笑)」

K「葛藤が解消できましたか!よかったですね。 

 もちろん、これはおやつを食べること=悪いという結論を導きだすためのものではありません。 

 結果的におやつを食べよう!となってもいいわけです。

 この実践はあくまでもサブモダリティの変化があなたにどんな印象・感情の変化をもたらすかという理論的なものを実体験を通して理解してもらうものです。

 初めて出会ったクライアントに「どんな温度ですか?どんな大きさをしてますか?」とか聞いても出てこないことが多いです。

 私たちはいまサブモダリティについてある程度理解しましたので、この実践が可能になったのです。」

僕(あぶね~すぐに友人にやろうとしてたわ・・)

K「実際のコーチングでは、あえてクライアントに意識的にサブモダリティを引き出させることはあまりしません。

 コーチがそれとなくサブモダリティを変化させるように誘導する感じで私はやっています。」

僕「結構難しそうですね。」

K「そんなことはありませんよ。

 先ほども例を挙げましたが、サブモダリティの変化はとても身近なものなのです。

 何かを変えれば印象も変わる。

 相手にとっての何のサブモダリティを変えれば、印象を変えられるかを考えながらコーチングをするとなおよしです。」

 僕「はい!わかりました。」

K「以上でサブモダリティの説明は終わりです。

 サブモダリティの変化はNLPのすべてで利用しますので、ぜひ覚えておいてください。」

僕「わかりました!」

K「次回は、サブモダリティと同じく、NLPの根幹をなすもの、「アンカー」について説明しましょう!!お楽しみに!」

僕「今日もありがとうございました」

まとめ

サブモダリティはモダリティ(様相)の要素です。

色・形・大きさ・温度・音量・音程など、

五感から感じられる様々な要素がサブモダリティです。

そして、モダリティの変化とはサブモダリティの何かしらの変化したということになります。

大きさが変化=様相が変化、音量の変化=様相(全体)の変化ということです。

重要なのは、モダリティが変化すると、その物に対する印象・感情も必ず変化するということです。

携帯の大きさが変われば、印象が変わります。

見た目もそうですが、持った感じ、硬さなども変わってきます。

中には大きくなって良い印象を持つ人もいるだろうし、

「持ちにくい」と悪い印象を持つ人もいるかもしれません。

サブモダリティの変化は人の感じ方を変えるのです。

これを理解していることでNLPはもっと深まります。

これからNLPに触れるときは、ぜひ再度このサブモダリティの記事をよんでください!

ここまでご覧いただきありがとうございました!

最後に参考文献を載せておきますので、ぜひご覧になってください。

☆初心者 ※基礎を学ぶならこれです。初手はこれで間違いない。

『手に取るようにNLPがわかる本』著:加藤聖龍

☆初心者~中級者 ※初心者もそれ以上もすべての人が網羅されている。おすすめ。

『NLPの原理と道具「言葉と思考の心理学手法」応用マニュアル』著:ジョセフ・オコナー,ジョン・セイモア 翻訳:橋本敦生

☆中級~上級 ※NLPをより深く学ぶための本です。

『人を覚醒に導く史上最強の心理アプローチ NLPコーチング』著:ロバート・ディルツ

 

 

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