こんにちは。よっとんです。
心理学・哲学倫理・歴史、それから本紹介のブログを書いています。
本日はNLP実践シリーズの特別編「感情をコントロールするとは?」です。
NLPを活用して感情をコントロールしてみようというものになっています。
前回同様、この記事では、理論だけをずらずら並べて説明することはしません!!
一昨年、私がとある団体でNLP講座(プラクティショナーとマスター)を受けた際の、実体験を記事の中に組み込みこんで、説明します!!
- 「NLPって何?興味がある‼」
- 「NLPを勉強したけど、もう一度おさらいしたい!」
- 「NLP講座を受けてみようか迷っている!」
という方々に「NLPってこういうものか!」「NLP講座って、こんな感じなんだ!」
というのを味わっていただけたらと思います!!
「NLPという言葉を初めて聞いた」という方にもわかるように、丁寧に一つ一つやっていこうと思います!
ぜひ最後までご覧ください。
導入編
NLP講座の教室へ入ってきた。
今回は特別編だ。とても楽しみだ。
講師のKさんが入ってきた。
K「皆さん、おはよう!」
僕ら「おはようございます。」
K「今日は『感情をコントロールしよう』というテーマでやっていきたいと思います。
この講座では
- 感情をコントロールするとはどういうことか?
- 実際に感情をコントロールするための実践
の二つを行いますので、最後まで楽しんでください。
僕ら「はい!」
K「さっそくですが、皆さんは最近悲しかったこと・怒ってしまったことはありますか?」
僕「僕はありました。
買い物しているときなのですが、
僕の後ろにいた人に急に、「おい、その商品は俺が見ていただろ!お前バカじゃねえの?」と怒鳴られました。
そのとき、僕はすごくイライラしました。」
K「それはまたイヤな人と出会ってしまいましたね。
ちなみにそのイライラはすぐに収まりましたか、それとも今も思い出すことができますか?」
僕「正直、すごくイライラしたので今でも根に持っています(笑)」
K「なるほど。
ということはよっとんさんは、その出来事に対して怒りという感情をコントロールできなかったということになりますね。」
僕「その通りだと思います。」
K「よっとんさんのように皆さんの中にも許せなかったこと、または悲しかったことがあるかと思います。
今日はそのようなネガティブな感情になってしまったときにどのように対処したらいいのかをお教えしましょう」
感情をコントロールするとは?
K「最近テレビ番組を見ていた時の話です。
あるカウンセラーがこんなことを言っていました。
『感情はコントロールしなくていいのです。その感情をそのまま受け入れましょう。』
これは一面では合っているものの、正解ではないと私は思いました。
実際にはこうです。
『感情を自分自身で認識しましょう。』
こちらの方が大切です。」
僕「ん~、そのまま受け入れるのと、認識する、その違いがなんとなくわかるようなわからないような・・・。」
K「例えば、皆さんは嫌いな人に出会ったとしましょう。
その時に何かしら感情が湧くと思いますが、
さて、その感情はどのような感情であるか、正確に表すことができますか?」
僕「怒り・・・とかですかね?」
他の受講生「私は憎しみに近いかな。」
他の受講生「私は嫌悪かと思います。」
K「OKです。ありがとうございます。
今やってもらいました作業は、『感情を整理する』という作業です。
今起きている感情を言葉で表して、きちんと認識すること、
これをやることがとても大切なのです。」
僕「なぜそれが必要なのでしょうか?」
K「では、よっとんさん。
よっとんさんのタンスの中、クローゼットの中はきれいに整頓できていますか?」
僕「畳んでしまっているので、それなりにはきれいになっていると思います。」
K「次に、よっとんさんの引き出しはパンパンですか?」
僕「いや、畳めばそれなりに隙間ができますよ」
K「まさにそれです!!
実は脳内もタンスと同じで入ってきた情報をきちんと整理してあげると、
その分スペースができて余裕が生まれるのです。
つまり、起きている感情を言葉に表して明確にするのと、
その感情を明確にせず、もやもやしたまま何もしないでおくのとでは全然違うということなのです。」
僕「なるほど!脳内もタンスと同じで整理したほうがいいということなのですね。」
K「はい。その通りです。
ただ、ほとんどの人はネガティブな感情が起きた時に、その感情がどういうもなのか明確にしないままずるずる引っ張ってしまうのです。
だから、まずは起きた感情が何という感情なのか、明確にする練習をしましょう!!」
実践編①感情を言葉に表そう
K「今から2人ずつに分かれましょう。やることは次の通りです。」
- 1人は最近あった良かったこと(または嫌なできごと)を話します。
- もう1人は話を聞いたあとに「その出来事があったとき、あなたはどのように感じましたか?」と聞きましょう。
- 話し手の方はどんな感情だったか言葉に表しましょう。
感情を具体的に表すために、エクマンとダライラマが共同で行った感情の分類地図(46種類の感情)を参考にしてください。では、どうぞ!!」
参考:https://swingroot.com/emotion-type/
http://atlasofemotions.org/#states/anger
~~~実践中~~~
K「皆さん、いかがだったでしょうか?」
僕「語彙力がないので、ほとんど怒り、悲しみとか大枠だけの表現になってしまいます。
意外と感情を言いあらわすのは難しいなと思いました。」
K「そうですよね。
自分の感情なのに何という感情なのかわからない、という人は多いと思います。
訓練して明確にできるようにしていきましょう。
先ほど参考にしてもらったエクマンとダライラマの感情の46種類は覚える必要はありませんが、
感情を認識するときに活用してみるといいかもしれません。」
僕「これを見て勉強します!」
K「また、聞き手になる場合に注意してほしいのですが、感情は人それぞれのものですので、
『その感情って憎悪に近いんじゃない?』とかの押しつけはだめです。
同じものを見ていても、Aさんは悲しく感じることもあれば、Bさんは怒りに感じることもありますので。」
僕「そうでしたね。
受容された刺激が脳内でどう処理されるかは人によってそれぞれだったんでした。」
※このあたりの話は前回の記事を参考ください。
K「そうです。
だから、自分の感情がどういうものなのかは自分以外は知ることができないのです。
ただ、逆に言えば自分の感情は自分でなら変化することができるということです。」
僕「あっ!それはサブモダリティを変化させるのと同じですね!」
K「はい、その通り!!では次に認識した感情に対する印象を変化させる実践ワークをやりましょう!」
実践編②ネガティブな感情の印象を変化させよう
K「この実践ワークをやる前に断っておきたいのは、ポジティブな感情は変える必要はないということです。
まあ当たり前のことなのですが、ポジティブな感情をネガティブな感情にする必要はありませんからね。
だから、今回はネガティブな感情の印象を変化させることに挑戦しましょう!」
僕「何をやるのですか?」
K「感情には1感じる場所、2動いている方向があります。
ある嫌な出来事を思い出したときに呼吸が荒くなったり、胸のあたりがもやもやしたりすると思います。
つまり感じる場所があるのです。
その感じる場所をまずは探しましょう。胸のあたりか、頭のあたりか・・・などです。
その次にその場所で指を回してみましょう。右回転、左回転、前方向、後ろ方向のどの方向に回したときに一番その感情が表れているか確認しましょう。
それが動いている方向という意味です。
それを踏まえて以下のワークをやりましょう。」
- まずは2人組になりましょう
- 1人(話し手)は最近あった嫌なできごとを話しましょう。
- もう1人(聞き手)は話し終わった後に、「それはどのような感情なのか」を確認しましょう
- 聞き手は次に「その感情は身体のどの部分で感じますか?」と聞き、話し手にその部分を指してもらいましょう。
- 指した部分で4方向(右・左・前・後ろ)に回してみてどの方向に回すときにそのネガティブな感情が表れるか確認しましょう。
- 方向が確認できたら、次はその方向とは逆方向に回転させましょう。(※ここからは二人でやりましょう。リーディングです。)
- そして、逆回転している指の円の大きさを徐々に小さくしていき、最後にストップします。
- 最後に「もう一度さきほどのできごとを思い出してその感情になろうとしてください」とテストしましょう。
~~~実践中~~~
K「皆さん、いかがだったでしょうか?」
僕「ネガティブな感情を逆回転させられ、そして止められたときにはなぜかネガティブな感情を感じなくなりました。」
K「すばらしい!!その場合、うまくいっていると思います!
実はこの程度のワークでも感情を軽減する、言い換えればネガティブな印象を変化させてしまうことができるのです。」
他の受講生「私は少しは軽減しました。しかし怒りがゼロになったとは言えません」
K「そのような人もいると思います。
もしかしたらその出来事からかなり時間がたっていませんか?」
他の受講生「はい。半年前ほどです。」
K「その場合、半年間にその嫌なできごとを何回も思い出してしまい、
ネガティブな「アンカー」を何度もかけてしまっているかもしれません。
そのような場合は、アンカーをし直す必要がありますね。」
他の受講生「なるほど。確かに何度も何度も思い出してしまい、私の中ではかなり根深くのこるものとなってしまいました。」
K「またアンカーについて学ぶときに、アンカーのかけ方をお伝えしますのでぜひ実践してみてください。」
他の受講生「はい!ありがとうございます。」
K「皆さんには、「感情をコントロールする」には自分の感情を客観的に認識し、
明確にされた感情、サブモダリティを変化させることが大事なのだ、という
NLPの基礎的な理論をきちんと頭に残してもらいたいと思います。
どんなときにもこのプロセスが必要になってきます。」
僕「はい、わかりました!」
k「ただ、先ほどの受講生のように強い怒りや悲しみを持つとなかなか取れないのも確かです。
また、正義感が強かったり、信念が固執していたりすると、また別の方法が必要になってきます。
その話はまた追々しましょう」
僕「ええ~~(笑)」
K「NLPの理論はまだまだあります。
焦らずゆっくり楽しく学んでいきましょう。」
僕「はい。そうですね!」
K「今日は感情をコントロールするには何が必要かという特別講座でした。
ではまたお会いしましょう!」
僕ら「今日もありがとうございました!」
まとめ
感情のコントロールに必要なことは、
①起きた感情を認識すること
②その感情が起きてしまった出来事に対する印象(サブモダリティ)を変化させること
の二つがとても重要でした。
②に関しては次のブログも参考にいただければもっとできるようになります。
ぜひ皆さんも今回の感情のコントロールの記事を参考にして、豊かな生活を送ってくださればと思います。
☆初心者 ※基礎を学ぶならこれです。初手はこれで間違いない。
『手に取るようにNLPがわかる本』著:加藤聖龍
☆初心者~中級者 ※初心者もそれ以上もすべての人が網羅されている。おすすめ。
『NLPの原理と道具「言葉と思考の心理学手法」応用マニュアル』著:ジョセフ・オコナー,ジョン・セイモア 翻訳:橋本敦生
☆中級~上級 ※NLPをより深く学ぶための本です。
『人を覚醒に導く史上最強の心理アプローチ NLPコーチング』著:ロバート・ディルツ