こんにちは。よっとんです。
歴史・倫理哲学・心理学、それから本紹介のブログを書いています
今日は、『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』の特徴について分かりやすく説明するだけではなく、実際に学び方の最善ツールをご紹介します。
ただ、とにかくたくさんの学ぶためのツールを紹介しているので、
今回は、本の概要を説明後に特に使えるツールを2つご紹介します!
① ポモドーロ・テクニック
② 拡散モードと集中モード
・今までの学習で成果が出たためしがない
・どんな風に学ぶのが最適なのか分からない
・もっと効率的に学びたい!
という方々に特におすすめの書籍ですので、ぜひ最後までご覧ください。
当書籍と他の学び方の本との違いは?
『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』本は、2021年1月に発売された「学び方の取扱説明書」です。
従来の学び方の本との違いは何か。
それは、経験則ではなく科学的な証拠をもとに紹介された本であるということです。
ほとんどの学習の方法の本は、受験で上手くいった人物や成功者が自分の経験をもとに記されています。
だから、人によってはその学習スタイルが合わないことも出てきました。
この本の著者であるバーバラ・オークレーとオラフ・シーヴェは勉強ができませんでした。
だから、彼らの経験則を書いても仕方ありません。
彼らがやったことは何か。
それは、神経科学・認知心理学・教育などの分野の研究の知見をもとにして、
どんな分野でも学習の能力を向上するための手法を導き出すことでした。
この本は多くの論文(研究の成果)が根拠になっています。
※実際に最後の文献紹介に多くの論文が載っています。
もし、研究成果が曖昧なものやまだ研究が必要であるのものには
「まだ研究が必要なものだが」という断り文句がきちんと記されています。
その点で、この書籍は他の経験則による学び方を紹介する本とは一線を画しますのでとてもおすすめです!
ポモドーロ・テクニックとは?
では実際に学び方に効果的な手法を紹介していきます。
一つ目は、「ポモドーロ・テクニック」です。
やり方はシンプルです。
①妨害のない環境を整備する(例)携帯の通知をOFFにする
②25分間タイマーを用意する。
③25分間学習を開始する。
④25分の学習後、必ず5分休憩する
→①~④を繰り返す。
以上が「ポモドーロ・テクニック」です。
この手法が紹介されている本はたくさんあります。
当書籍が異なるのは、なぜ「ポモドーロ・テクニック」が効果的なのかを説明しているところです。
その点を説明していきます。
学習姿勢を身に着けることができる
「ポモドーロ・テクニック」の良いところは、学習姿勢を身に着けることができることです。
その理由についてもこの本では科学的に説明しています。
簡単に説明すると以下の通りです。
①人が何かを学習すると、脳内のニューロンとニューロンが結びつく
②この結びつきは、何度もやることでより強くなる。
③しかし、長期間の休みを挟むとこのニューロンの結びつきは弱くなるor消える。
「ポモドーロ・テクニック」が有効的なのは、実は何度も短期の学習を何度も繰り返すからなのです。
「長時間の学習→長時間の休憩」という学習方法より、
「短期間学習→少し休憩→短期間学習→少し休憩→…」を繰り返した学習方法の方が、
より学習姿勢が身に付きやすいことがわかっています。
その適当解が「ポモドーロ・テクニック」ということになります。
短い休憩が大事
「ポモドーロ・テクニック」では「短期間学習=集中できる」という方にフォーカスしてしまいがちですが、
この書籍曰く、大事なのは5分の休憩時間の方であると書かれています。
なぜ、5分の休憩が大事なのか?
それは、ニューロンが結びつきを行うのは休憩時間だからです。
学習中はニューロンは結びつくための動作を行っていますが、
長期記憶のためにニューロン同士を連携させるには休憩することが不可欠となります。
そして25分の学習に対し、5分の休憩はとてもちょうどよい量なのです。
この点からも「ポモドーロ・テクニック」はとても効果的な学習手法ということがわかるかなと思います。
※補足
ニューロンが実際に強い連携を行うのは眠っている時間になります。
眠りの時間は脳は休憩しているのではなく、無意識に働いているのです。
だから、眠りの時間をしないで試験に臨むのは非効率ということも分かりますね。
拡散モードと集中モード
続いて、「拡散モードと集中モード」についてです。
まず、集中モードについて。
集中モードとは、そのままの意味で一つの事に集中している時の学習スタイルをいいます。
例えば、単純な問題を解いているときの集中している状態です。
ですから、集中モードは数の計算や何かを暗記するときには有効です。
しかし、難しい問題に出会ったとき、あるいはひらめきが必要な問題に出会った場合には、実はこの集中モードは向いていません。
こんな時に向いているのが「拡散モード」です。
「拡散モード」とは、一つのことに集中していない状態のことです。
具体的には、散歩をしたり、シャワーを浴びたりしているときの、何か考えているけど注意が散漫な状態です。
実はこの状態の時に人間の脳では集中モードとは異なる動きをしています。
集中モードがゴールまで一本道を探す動きをしているとすれば、
拡散モードはゴールまでの色々な道筋をくるくる動き回って探している感じです。
だから、集中モードでは解けなかった問題でも、拡散モード中にふっと回答が思いつくパターンがよくでてくるのです。
基本的には集中モードから外れた時にこの拡散モードは展開しますが、
この拡散モードの良いところは、集中モード中でも無意識に脳内で動いてくれることです。
つまり、あらかじめ難しい問題を見ておいて、
その後に、他の問題に集中モードで取り組んでいる間も、拡散モードは働いて無意識に解答までのプロセスを導き出そうとします。
これは、「5+7=□」の解答を無意識に出してしまう人間の習性と似ています
拡散モードの使い方としては、
①難問に一通り目を通す
②他の単純な問題を集中モードで解く。
③再度、難問を解く(うまくいけば解ける)
このように拡散モードと集中モードで解く問題を使い分けることで
難問も簡易な問題もより効率的に解けるようになっていくと思います。
※自分の脳内に解答のプロセスが無ければ解けません。
具体的にいえば、まだ学習していない問題などは解けないので注意が必要です。
今までに習ったものを組み合わせれば解ける問題などには拡散モードは非常に効果的ということです。
まとめ
今日は、『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』の特徴について分かりやすく説明するだけではなく、実際に学び方の最善ツール、特に2つのツールをご紹介しました。
その他にもたくさんのツールをご紹介しています。
どの方法もメカニズムが科学的な証拠に基づいて載っています。
この本を実際に手に取って読んでみれば、学習の仕方が今までより効果的になります!
ぜひ読んでみてください!
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