GOALを設定しよう!(NLP体験シリーズ②)

心理学・NLP

こんにちは、よっとんです。

心理・歴史・哲学倫理、それから本紹介のブログを書いています。

本日は、「NLP体験シリーズ②GOALを設定しよう!」です。

前回同様、この記事では、理論だけをずらずら並べて説明することはしません!!

一昨年、私がとある団体でNLP講座(プラクティショナーとマスター)を受けた際の、実体験を記事の中に組み込みこんで、説明します!!

  • 「NLPって何?興味がある‼」
  • 「NLPを勉強したけど、もう一度おさらいしたい!」
  • 「NLP講座を受けてみようか迷っている!」

という方々に「NLPってこういうものか!」「NLP講座って、こんな感じなんだ!」

というのを味わっていただけたらと思います!!

「NLPという言葉を初めて聞いた」という方にもわかるように、丁寧に一つ一つやっていこうと思います!

ぜひ一緒に勉強していきましょう!!

GOAL設定前準備:学習の4段階

先日、「NLPとは何か?」の講座を受けて、それなりにNLPに興味を持てた僕は、

わりとウキウキ気分で会場にたどり着いた。

そして、やってきた。出た、NLP講師のKさんだ。

K「皆さん、こんにちは。では、本日の講義を始めます。

 今日はGOAL(目標)設定です。 目標設定はNLPでの基本になります。

 ただ、目標といっても難しく考える必要はありません。

 私たちは日常生活の中で目標を設定しまくってから。

 例えば、「この部屋から出る」時に、よっとんさんは何を考えますか?」

僕「この部屋からでる??えっ・・・「あのドアへ行こう」とかですかね?」

K「ですよね。ではあのドアまでどうやっていきますか?」

僕「もちろん歩いてです!」

K「この近さならそうですよね!

 自転車・自動車など移動手段はたくさんありますが、私たちは歩くという選択をして、あのドアまで行き、そしてドアを開け、部屋の外に出ます。

 この時、たくさんの目標が設定されていますね。」

僕「あぁ、「あそこまで歩く」「あのドアを開く」「この部屋から出る」とかですか?」

K「そうですね。身近な目標を何度も設定して私たちは暮らしているといえます。」

僕「確かに・・・今日も「この講座にでる」という目標、「講座にでるために7時に起きる」という目標などを立ててました!」

K「その通り。ただ、「この部屋から出る」という身近で簡単なことなら、けがや病でなければ無意識にできますね?」

僕「はい、できます。」

K「だから、無意識にできることをあえて意識的に目標設定する必要はありませんね。

 これから、GOAL設定の話をしますが、自分のこれからの目標は、以下の4つのレベルのうちのどの段階のものなのかを知ることが大事です。

  1. 無意識にできる
  2. 意識したらできる
  3. 意識してもできない(方法手段は理解しているが、行動が追い付かない)
  4. 無意識にできない(できる・できないという考えすらない)

 これは、学習の4段階といいます。」

僕「学習の4段階ですか?」

K「はい、そうです。皆さんは自転車には乗れますか?」

僕ら「乗れます。」

K「自転車のペダルをどうこぐかを意識していますか?」

僕ら「していません!」

K「それは「4.無意識にできる」まで到達しているということになります。ただ、最初からそうでしたか?」

僕「そうではありません。まずはこぎかたとか、乗り方とか、バランスのとり方を意識していました。けど、いつからか何も意識しなくても乗れるようになっていました」

K「そうです。皆さんが何かを身に付けるときのプロセスは必ず学習の4段階に沿っています。4→3→2→1の順です。」

僕「では、何か目標を達成する・身に付けるときは、まず意識することが必要ということですね!!」

K「素晴らしい、その通りです。何よりも「無意識の意識化」が必要です。

 具体的に言えば、「4.無意識にできない」から「3.意識してもできない」へフェーズを持っていく必要があります。

 NLPコーチングでは、4→2「意識したらできる」までのお手伝いをする感じになります。

 この学習の4段階を意識しておきましょう。」

よくまとめられたGOALとは?

K「では、本題のGOAL設定の話をしていきましょう。

 よっとんさんは今日の目標はありますか??」

僕「GOAL設定についてしっかりと理解することですかね。」

K「OKです。ありがとう。では、しっかりと理解したことをあなたはどのようにわかりますか?」

僕「自分で理解したことを反復できるようになるとかですかね」

K「なるほど。では、そのGOALが達成した時、あなたは何が見え、何が聴こえ、そしてどのような感情を抱いていますか?」

僕「何が見え、何が聴こえるか、どんな感情か・・・、

 今日の講義をもう一度反復し、理解して喜んでいる自分の表情と「今日もよかった~」という声、言えたことでワクワクしている自分がいます。」

K「ベリーグッドです!ありがとう。

 ということはよっとんさんの目標は、今言ったものを設定するとよいです!

 つまり、「今日の講義をもう一度反復し、理解して喜んだ表情になり、「今日もよかった~」という声が聞こえ、ワクワクした状態になること」と。」

僕「おぉ、なんかより具体的だし、これなら達成した実感がわきそうですね‼」

K「その通りです!実は、GOAL(目標)設定をする際には、4つの条件を満たすとより効果的なものとなります。

 今日はその4つをお伝えしましょう!!」

GOAL設定①主体的

K「GOAL(目標)設定で重要なことを4つのうち、

1つ目は、「主体的」であること。」

僕「主体的?つまり「自分が」やることを目標にする、ということですか?」

K「その通りです。以下のように「他人を変えたい」とするものはダメな例です。

  • いつもイライラしている上司の怒りを抑えたい
  • 妻にもっと穏やかになってほしい
  • あいつ嫌いだから、どっかいけ!

 当たり前といえば当たり前ですが、「私」が「他人」を変えることはできません。

 変わるのはあくまでも目標を設定した「自分」です。」

僕「コーチングは、他人を変えるものではないのですか?」

K「はい、その通りです。その場合はその「他人」が変わりたいという風に思っていなくては基本的には変われません。

 そして、その「他人」さんが変わりたいと本気で思うとき、その他人にとっての目標設定は「私」になりますから。

 やはり「主体的」であることに相違はないです。」

僕「あ、そうか。「私」しか変えられない。他の方にとっての「私」を変えるのがコーチングということか。」

K「はい。他の人に依存してしまう目標設定はふさわしくないのです。

 常にイライラしている上司の方を「私が」変えることは難しいですが、

 常にイライラしている上司を見た「私が」ストレスを感じないようになる、ということはできますね!

だから、目標設定は必ず、主語は「私が(一人称)」にしましょう!」

僕ら「わかりました!!」

GOAL設定②肯定語

K「次に、2つ目です。

 ゴールを設定するときは、必ず肯定語を使いましょう。」

僕(これは、前回の講義でやったやつだ!「緊張しない」という目標を設定しちゃうと、「緊張する」ことが想定されちゃうんだった。

K「例えば、次に言ったものを想像してください。」※読者の皆さんもご一緒に・・・

K「ピンクの象!」

僕(ピンクの象のインパクト凄いな、よし想像できたぞ。)

K「では、もうピンクの象の想像は止めていいです。1分間、想像しないでください。」

僕(よし、ピンクの象を想像しないように・・・・・・あれ・・・)

K「はい、一分経ちました。いかがでしたか?」

僕「想像しないことができないです。ピンクの象がうっすら脳内にいます(笑)」

K「そうですね。

 前回も言いましたが、私たちは「~しない」と言われたとき、同時に「~する」ことを思い浮かべないといけないのです。

 これは、考えてはいけないもの(=ピンクの像)を知るにはそれ(=ピンクの像)を考えざるを得ないということです。

この原理が禁煙を難しくしている理由です。

 禁煙しよう、というときに「喫煙とは何か」を知らない人は禁煙をすることはできないですからね。」

僕「確かに!そうすると、食事制限とかもそうですね!」

K「はい、その通りです。食事制限も「多く食べるとは何か」を知っていることが前提ですからね。」

僕(だから、食事制限の目標をしている人は、上手くいきにくいのか・・・今度、食事制限中の友人のL君に言ってあげよう。)

K「では、どうしたらいいか。そのピンクの象を打ち消すには、新たに肯定的なものを思い浮かべる必要があります。

 例えば、「黄色い猫を想像しましょう」などです。」

僕(黄色い猫。。。インパクト強いやつ。でも確かに黄色い猫だけで脳内がうまる)

K「よろしいですか。

 目標を設定する際にも、肯定的に設定することが大事です。

 というと難しいかもしれませんが、要するに肯定語で目標を設定できればよいのです。」

僕「「禁煙しよう!」ではなく、「健康になろう!」とかですか?」

K「はい。その通りです。

 ただ、「健康になろう!」と言っても「健康」の状態は人それぞれですね。ここで次の項目が重要になってきます。」

GOAL設定③具体的である(VAK)

K「次に目標設定で重要なこと、それは具体的であることです!

 目標は具体的であることが大事です。

 特にVAKを意識しましょう!!」

僕ら「VAK??」

K「VとはVisual(視覚)AとはAuditory(聴覚)KとはKinestic(身体感覚・嗅覚も含む)の3つです。

 つまり、その目標を達成したあなたを想像した時、何が見え何が聴こえ何を感じるか、どんな感情になっているか

簡単にいえば、五感に基づいた体験として検証(テスト)できる目標である、ということが大事になります。」

僕「そこまで考えて目標を立てたことがないです(笑)」

K「具体的にVAKをイメージできるかはとても大事になってきます。

 私のもとに、よく「自信を持ってプレゼンしたい!」というクライアントがきます。

 ただ、「自信を持ちたい」ということは具体的ではないんですね。

 その「自信を持った状態」をどうしたら自分でわかるのか?ということが重要です。

  • 「プレゼン中の客の顔は?」
  • 「どんなことを言ってくれる?」
  • 「あなたはプレゼン中にどんな感情を抱いている?」

 など、目標が計測可能なものする必要があります。 

 具体的な目標を設定することで、より達成しやすくなるのです

 このVAKを引き出すことはNLPでとても重要になります。覚えておいてください。」

僕ら「はい!」

GOAL設定④エコロジカルか?

K「4つ目は、その目標は「エコロジカルであるか?」というものです。」

僕「エコロジカル??」

K「エコロジーは外部の環境のことをいいます。

 エコロジカルであるとは、外部環境と調和しているか?ということを意味します。

 簡単に言えば、あなたの設定した目標は、家族・友人・職場の人など周りの人、それから人以外の環境条件にも配慮されている内容になっているか?ということです。」

僕「配慮されている内容??すいません、よくわかりません。」

K「あなたの目標が達成されたとき、家族・友人、それから環境にどれほど影響が及ぶのか考慮する必要がある、ということです。

 例えば、ある人が「仕事でもっと契約の数を増やしたい!」という目標を立てたとしましょう。

 その時、契約数を増やすために、もし労働時間が増えるなら、

  • 家族といる時間は減るかもしれない
  • 友人との食事も減るかもしれない

そういったことも考慮しなければならない、ということです。」

僕「なるほど!でも、エコロジカル(調和している)かどうかを確かめるのは難しく感じます・・・」

K「大丈夫です!

 何か目標を立てたときに以下の4つの質問をしてみてください。

  1. もし達成したら、何が起きますか?
  2. もし達成したら、何が起きませんか?
  3. もし達成しなかったら、何が起きますか?
  4. もし達成しなかったら、何が起きませんか?

 もちろん、すべてに答えられなくてもOKです。

 答えを出してみたときに、自分の中で違和感がないか確かめてみましょう。」

僕「違和感がある場合、どうしたらよいですか?」

K「違和感の正体が何なのか、確かめてみましょう。

 そこを、違和感の正体がわかったら、次に解決するための目標を立てる必要がでてきます。

 例えば、先ほどの「契約数を増やしたい」という人が4つの質問で違和感を感じたとしましょう。

 その原因が何かを探ります。

 もし、「家族との時間が減る」ことにあることがわかったら、

 「家族との時間をそのまま維持する」という目標が新たに必要になるかもしれません。

 または、家族との話し合いをすることでその問題は解決するかもしれません。

 とにかく、違和感の正体を探り、どうしたら解決するか、もしくは目標を修正するべきか、考慮しましょう。」

僕「分かりました。」

K「以上、GOAL設定の際の4つの大切な条件です。では実践してみましょう!」

【実践】よくまとめられたGOAL!

ここからは、実践編。準備は二人組になることだけです。

読者の皆さんもぜひご一緒にやってみてください。

K「よくまとめられたGOALを実践してみましょう。一人の方は、質問を以下の質問を一つずつしてください。もう一人のかたは一つずつ答えましょう。

 質問

  1. 目標は何ですか?どうなりたいですか?
  2. それは自分でコントロールできますか?
  3. (否定語の目標なら)肯定的に言い換えるとどうなりますか?
  4. それを達成したことがどのようにわかりますか?=何が見えて、何が聴こえて、どんな感じがしますか?
  5. あなたの人生や周りの環境にどのような影響がありますか?

質問をされた側は、目標が明確になることを、そして明確な目標を設定することは、あなたにより達成したいというエネルギーを感じさせることを、実感してみてください。では時間を30分とりますので、どうぞやってみましょう!」

~受講生の実践タイム~

K「いかがだったでしょうか」

僕「明確な目標を設定すると、そのプロセス(過程)まで見えてきました

 それから、課題までもわかりました。」

K「すばらしい!GOAL設定をきちんとすると、ずばり言ってくれた通りのことが起きます!

 逆に目標がしっかり定まっていないと、心が乱れ、行動のモチベーションが維持できません。

 これは海外旅行に行ったときもそうですね。

 行くべき場所がわからないと、不安になりますでしょ?

 一方、行くべき場所が明確になると、安心することができます。そして「進む」という行動に移すことができるのです!」

僕「なるほど!確かに目標の明確化によって、やろう、早くやりたい!という気持ちになっています。

 それから、VAKを意識するだけで、自ずとその気持ちになっている自分が今います。」

K「そうですね。VAKを意識するとき、皆さんはすでに自分の中に目標を達成するためのリソース(材料)を持っていることに気づくはずです。

 これは「NLPの前提」の一つ、

人が変化を起こすためのリソースは、既にその人の中にあります。

 というものです。

 NLPの前提については今度詳しくお話しします!」

僕「わかりました。今日もとてもためになるお話ありがとうございます!」

K「いえいえ、では皆さんまた次回会いましょう!次回はペーシングとリーディングになります。お楽しみに!」

僕ら「ありがとうございました」

・・・そして帰りの電車内・・・

僕「今日のGOAL設定は、○○と○○と・・・、よし反復できた!」

とても豊かな表情になった僕は最後にこう言った

僕「今日もよかったー!」

まとめ

今回の講義は「GOAL設定」でした。

GOAL設定の際に、条件がありました。それをまとめときましょう

  1. 主体であること
  2. 肯定語であること
  3. 具体的であること(VAKでテストできること)
  4. エコロジカルであること

目標を決めるときには以上のことを意識して行ってみてください。

まだまだNLPは基礎中の基礎!ここからが面白くなってきます。

次回はペーシングとリーディングです!

ぜひご覧ください!

※NLPのおすすめの本を以下にあげときます。ぜひ参考ください。

☆初心者 ※基礎を学ぶならこれです。初手はこれで間違いない。

『手に取るようにNLPがわかる本』著:加藤聖龍

☆初心者~中級者 ※初心者もそれ以上もすべての人が網羅されている。おすすめ。

『NLPの原理と道具「言葉と思考の心理学手法」応用マニュアル』著:ジョセフ・オコナー,ジョン・セイモア 翻訳:橋本敦生

☆中級~上級 ※NLPをより深く学ぶための本です。

『人を覚醒に導く史上最強の心理アプローチ NLPコーチング』著:ロバート・ディルツ

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