効果的な記憶方法とは?:『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』

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こんにちは。よっとんです。

歴史・倫理哲学・心理学、それから本紹介のブログを書いています

今日は、『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』より、「効果的な記憶方法とは?」をご紹介します。

よりよく記憶するための方法を結論から言いますと、次の2つになります。

 複雑な(広い・豊富な)問題を解く

② 積極的に学習する

今回の記事は以下のような方におすすめです!

・今までの学習で成果がでたためしがない

・どんな風に学習をすればよいのかわからない

・もっと記憶力をあげたい!

科学的な根拠も交えてお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも記憶するとは?

まずは、記憶のメカニズムを簡単に説明します。

記憶は、脳内のあるニューロンが、他のニューロンと結びつくことによって可能となります。

私たちが何かを学習したときには必ずあるニューロンが他のニューロンと結びつこうとします。

そして、そのニューロン同士の結びつきが強くなればなるほど、より強く・長く記憶されることになります(いわゆる長期記憶です)。

また、たくさんのニューロンが連携した場合も強固な記憶となります。

この原則をまず抑えておきましょう。

複雑な(広い・豊富な)問題を解こう!

では、具体的にどのような方法が長期記憶に効果的なのか?

それは、単純な問題ではなく、複雑な問題を解くことです。

単純な問題を解いているとき、脳内のニューロンはそれほど強く結びつこうとはしません。

しかし、複雑な問題を解こうと思考しているとき、脳は活発に働きます。

その分、ニューロンは強く結びつこうとするわけです。

これは範囲の広さ・問題の豊かさに関しても同様のことが言えます。

一つの問題を何回も解くより、広範な問題に手を付ける方が良いです。

同じように、似た問題よりもバラエティーに富んだ問題を解く方が、そうでない時よりもニューロンは強く結びつこうとします。

つまり、複雑な問題・広範な問題・バラエティー豊かな問題を解くように心がけることが記憶力を上げる、あるいはその問題を覚えるために重要なことなのです。

 単純な問題ではなく、複雑な問題を解こう!

② 狭い範囲を何度も解くのではなく、広い範囲を一気に解こう!

 よりバラエティー豊かな問題に取り掛かろう!

補足:交互学習

『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』では「交互学習」というやり方を紹介しています。

交互学習とは、ごちゃ混ぜに問題を解くことです。

例えば、試験範囲の問題のフラッシュカードをつくり、ごちゃ混ぜにして問題を解く、という学習方法です。

学習内容を一から順番通りに解くよりも、ごちゃまぜにした方がより脳は働きます。

つまり、ニューロンの結びつきが強くなるということです。

教科書や問題集はこのようなごちゃ混ぜ問題を提供していないので、

自分でフラッシュカードをつくるか、あるいは問題集の出鱈目なページを解くなどしていただくと効果的です。

積極的に学習する

次に「積極的に学習」をすることです。

いや、当たり前でしょと思うかもしれませんが、

この積極的な学習姿勢がどれだけ大事なのかを見ていただくことで今後の学習姿勢が変わっていくと思いますので、こちらもご覧ください

まず消極的な姿勢がなぜダメなのか。

それは、消極的な姿勢での学習中は、ニューロンが全く結びつこうとしないからです。

全くなのです。

つまり、消極的な学習の効果はほぼ無いに等しいということになります。

積極的な姿勢の場合は何が良いのか、次の2点があります。

 「回収活動」

② 「フィードバック機能」

一つずつ簡潔に説明しましょう。

回収活動とは?

回収活動とは、脳内の記憶を探す(回収する)活動のことを言います。

そして、この活動は長期記憶を促すうえでとても大事な役割になります。

その理由は、回収活動を行うことでよりニューロン同士の結びつきが強くなるからです。

この活動は、積極的な学習姿勢が保たれている時に、特に起きやすい活動となります。

先ほどの「複雑な(広い・豊かな)問題を解こう!」とかぶりますが、

回収する(思い出す)対象の数が多ければ多いほど、ニューロンの結びつきは強くなる(=長期記憶する)ことになります。

さらに、一連の文脈を回収する範囲が広ければ広いほど、結合範囲も広くなります(=長期記憶することになります)。

ニューロン同士の結びつきが強くなるとともに、ニューロン同士の輪(連携)が広くなると、長期の記憶となるということです。

だからこそ積極的に学ぶ姿勢はとても重要ということになります。

フィードバック機能とは?

フィードバック機能は「回収活動」と近いですが、少し違います。

「回収活動」は記憶を探る脳内の活動でしたが、

「フィードバック機能」は「回収活動」の過程や結果によって効率的な方法を教えてくれる脳の機能です。

例えば、問題を解こうとしているときに、「フィードバック機能」は次のような対応をしてくれます。 

① この問題は簡単に回収できるものだ or 回収には時間がかかるものだ

② 学習方法を変えた方が効果的だよ or 今の学習方法は生産的だよ

とても便利な機能ですよね。

この①②のような反応を無意識下でしてくれるのが「フィードバック機能」です。

そして、この「フィードバック機能」も積極的な姿勢での学習中に特に発揮されるものなのです。

まだ、私にはこの機能が発揮されたことが無いという方は、もしかしたら積極的な学習姿勢が足りないかもしれません。

難問に出会ったときにすぐ答えを見てしまう、などをしている場合はこの機能は発達しません。

なるべく難問に出会ったら、積極的に思考し続けてみましょう。

その姿勢を繰り返しているうちに、脳内のニューロンは何度も結びつき、連携が強くなるので、

「フィードバック機能」もより効果的に発揮されます。

まとめ

『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』より「より効果的に記憶するための方法」をお伝えしました。

よりよく記憶するには、

①「複雑な問題に取り組むこと」

②「積極的に学ぶこと」

の2点が重要でした。

『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』にはその他学習するためのツールがたくさん載っています。

ツールをご紹介したブログもありますのでぜひそちらもご覧ください。

そして、この書籍の方法を実践すればきっと学習効果が現れますのでぜひ書籍も手に取っていただければと思います。

以上、「より効果的に記憶するための方法」でした。

ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。

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