こんにちは、よっとんです。
心理・哲学倫理・歴史、それから本紹介のブログを書いています。
本日はNLPブログ①:「NLPとは?」というテーマでお話ししていきます。
ただ、この記事では、理論だけをずらずら並べて説明することはしません!!
一昨年、私がとある団体でNLP講座(プラクティショナーとマスター)を受けた際の、実体験を記事の中に組み込みこんで、説明します!!
- 「NLPって何?興味がある‼」
- 「NLPを勉強したけど、もう一度おさらいしたい!」
- 「NLP講座を受けてみようか迷っている!」
という方々に「NLPってこういうものか!」「NLP講座って、こんな感じなんだ!」
というのを味わっていただけたらと思います!!
「NLPという言葉を初めて聞いた」という方にもわかるように、丁寧に一つ一つやっていこうと思います!
ぜひ一緒に勉強していきましょう‼
初講座:NLPって何?
「NLPプラクティショナー」の講座の最初の日はもちろん「NLPとは?」でした。
※ここから体験記
NLP講座の場所に到着し、講師K(仮称)さんと出会う。
軽く、自己紹介をしたあと、早速講座が始まった。
彼はまず何をしたか…。
ペンを床に落としました。
そして、もう一度ペンを落としました。
僕「!!??」
講師Kさんは言いました。
K「音と光はどちらが速いでしょう??」
僕ら「光です。」
K「ということは、ペンが床に落ちたのを見て、その後にトン(床にペンが落ちた際の音)が聞こえなくてはならないはずですね。」
そして、もう一度ペンを落とす。
K「でも、実際には、ペンが床についた瞬間に音が聞こえますよね。なぜでしょうか?」
僕「えっ??・・・分かりません。」
K「それは簡単です。脳が錯覚しているからです。」
どうやら、人間の脳は約50メートル以内のものであれば、視覚情報と聴覚情報が同時のものとなるように、脳が勝手に処理してしまうらしい。
確かに、花火なんかは、先に見えて、後から音が来るが、近くにあるものならそんな差は生まれない。
続けて、Kさんは言った
K「人間は五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚))で外のあらゆる情報を取得していますが、必ず、脳というフィルターを通しています。そしてこの脳が情報を処理している間に、錯覚を起こしてしまうことがあるのです。」
どうやらこの「脳さん」は、とても厄介で、私たちが知らないうちに、
無意識に外の情報を勝手に補足(例えば、見える・聞こえるを同時のものとして処理)をしたり、
排除(例えば、視覚には入っているが、意識させないこと)をしたりしてしまうらしい。大変だ。
K「では、脳内でこの無意識領域は、意識できる領域と比べてどのくらいの割合を占めるでしょう?」
僕「50%くらいですかね。」
K「少ないですね。もっとです」
僕「70%??」
K「まだ少ないです。もっともっと。」
僕「まさか、90%??」
K「ほぼ正解です。諸説ありますが、95~97%くらいは無意識下で行われています。」
僕(衝撃!!・・・そうなんだ。)
K「この中には体内の細胞の活動なども含まれますが、身近なものだと、怒りや喜びといった感情もそうです」
僕ら「感情も?」
K「例えば、怒る時を思い出してみましょう。あなたを不快にする出来事がありました。
その時、あなたは、「よし不快にする出来事があった、怒りモードにチェンジ!」って感じで、意識的に怒っていますか?」
僕「いやそれはないです(笑)。確かに、怒りは無意識に表れてます。その後に意識的に反省しますが(笑)」
K「そうですよね。怒りの感情は無意識にでます。
もし、意識して起こることなら、怒りを意識的にコントロールできるはず。
そしたら、怒りでこんなに悩んだり、後悔したりすることは無くなるはずです。
さらに喜びもそうですね。
例えば、お笑い番組を見ている時、面白いネタがあった。
その時あなたは、「このネタは面白い、よし笑おう!」と意識してから笑っていますか?」
僕「これも違います。その場合の笑いは基本的には無意識です。」
K「そうですよね。同じように感動もそうですね。
感動する映画を見ていて、感動モードにならないと感動できないなら、すごく冷めてしまいそうですよね。」
僕「確かにそうですね(笑)。ということは、感情をコントロールすることは無理ということですか?」
K「いえ、違います。実は意識と無意識の領域は密接に関わっています。
意識的な言動によって、五感が受容した刺激を脳がどういう風に処理するかを変更することができます。
例えば、Aさんが嫌い、Aさんを見た瞬間にネガティブな感情になってしまうというBさんがいたとします。
この場合のBさんの脳は、Aさんを見た瞬間にネガティブな感情を引き起こすような処置を無意識にしていることになります。
さて、ここでNLPのあらゆる手法を使って、Bさんの言動(言葉や行動)を変化させます。
それも、Aさんを見た瞬間にネガティブな感情にならないような言動をとらせるのです(=意識的な行動)
すると、なんとBさんの「無意識(脳)」はAさんを見たときにポジティブな感情をつくるようになる(あるいはネガティブな感情をつくらなくなる)のです。
具体的に言えば、Aさんをみて楽しくなる(あるいは不快な感情を抱かなくなる)といったことです。
このように、五感で得た情報を今までとは違った形で処理させる、つまり脳の処理を組み替えることを「プログラミング」といいます。」
僕(「プログラミング」・・・どっかで聞いたことあるな。)
K「補足すると、NLPのPはプログラミング(Programming)のPです。
無意識で行われてしまう処理を、善い結果になるよう意識的にプログラミングしなおすことがNLPの本質です。
先ほどの例で言えば、
Aさんを見る ⇒ 無意識領域(ネガティブへ処理) ⇒ 嫌い、最悪…
となっていたものを
Aさんを見る ⇒ 無意識領域(ポジティブへ処理) ⇒ 好き、最高…(あるいは、最悪と思わないようになる)
という感じで、組みなおすことをプログラミングといいます。」
僕「なるほど、プログラミングってそういうことなのか。でも、どうやったらプログラムを変えることができるのですか?」
K「よい質問ですね!まさにそこがNLPで一番重要なところです。
それは私たちが日常で最も身近なものを使うことなのです。」
僕(最も身近なもの?携帯とか?財布とか?)
K「言葉です。」
僕(あっ、言葉か…)
K「NLPのLは言語(Linguistic)です。
「言葉の力」を使って無意識の領域にアプローチし、脳内の神経(Neuro)回路を変える(プログラミングする)のです。」
僕以外の受講生「言葉を使うだけ??」
K「言葉の力をあなどってはいけませんよ。
では実際に言葉の力がどれほどのものか、体験してみましょう」
言葉の力
言葉の力を体感するために以下のことすることになった。(読者の方も、ぜひやってみてください。)
【準備】
① 2人組になる。
② 1人は椅子に座り、どちらかの腕を前方向・斜め上にまっすぐ突き出してください。その時、手のひらはグーにしましょう。
準備はこれだけです。
K「やることはとてもシンプルです。」
- 【実験①】腕を出している人は、「絶対下がらない」と言い続ける。もう一人の人はグーの手を上から軽く下に押し続ける。
- 【実験②】腕を出している人は、「しっかり止める」と言い続ける。もう一人の人はグーの手を上から軽く下に押し続ける(※実験①と同じ力で押しましょう)。
K「実際にやってみて、違いを実感してみましょう!!」
体験後…驚きの結果!
K「何か違いはありましたか?」
僕「はい!「しっかり止める」の方が、下がりにくかったです‼」
K「他の人はどうでしたか?」。
全員が同意見だった。※嘘だと思ったらぜひやってみてください‼
K「そうなんです。
「しっかり止める」と発した場合、脳は「止める」という言葉だけを受容しているので、実際に止めるような処理をして、そう行動させます。
しかし、「絶対下がらない」という発言には、「下がる」という言葉が前提にされています。
「下がらない」とは、「「下がる」ことしない」という否定語だからです。
だから、「絶対に下がらない」と発するとき、脳は無意識に「下がる」ことも想定しちゃうのです。
僕(なるほど、つまり、
- 「しっかり止める」⇒「止める」という肯定語だけが脳に受容される ⇒ 脳は「止める行動」をするように処理。
- 「絶対下がらない」⇒「下がる」ことを「しない」という否定語の場合、前提の「下がる」ことも脳に受容 ⇒ 脳は「下がらない」行為と「下がる」行為をするように処理。
だから、前者の方が腕が下がりにくくなるのか。面白いな・・・)
K「言葉の力はとても強いのです。脳は発した言葉を必ず受容します。そして勝手に処理します。
今の実験の場合、「絶対に下がらない」と言うことで、「下がる」ことが意識されてしまうのです。」
K「他の例でも試してみましょう。
次に言うものを絶対に想像しないでください…、いいですか、絶対に想像しないでくださいね・・・」
K「黒い猫!」
僕ら「(笑)」
K「ピンクの象」
僕ら「・・・」
K「どうですか?想像しないことができましたか?」
僕ら「・・・(誰も手をあげず)」
K「できない人が多数だと思います。
想像するなと言われたら、想像してしまう。
何故かというと、「想像」という言葉が脳に受容されちゃうからですね。」
僕「じゃあ、緊張したくないとき、「緊張しないようにしよう」と言うより、「リラックスしよう」と言う方がよいということですか?」
K「その通りです。「緊張しないようにしよう」と言うとき、「緊張」することも想像しちゃいます。そうすると余計緊張しちゃうのです。
「リラックスしよう」と言うときは、「リラックス」することを想像します。そこには「緊張」する自分はいません。」
僕「肯定語を使うとよいということですね」
K「はい。NLPでは目標(Goal)設定の時必ず肯定語を必ず使います。
否定語はなりたくない自分も想定されてしまうからでしたね。
「スピーチで緊張しないようになりたい」というクライアントがいれば、その言葉を肯定語に変えて目標を設定してもらいます。
例えば、「スピーチを自信をもって行いたい」とか「スピーチにリラックスして臨む」とかです。
次回の講座では、この目標設定についてお話していきます。
何度もいいますが、言葉の力はとても強力です。
NLPでは、その言葉の力を皆さんに駆使してもらいます。今日の講座はそのことが分かってもらえればと思いました。では最後に感想をどうぞ。」
僕「自分はよく否定語を使っていました。「緊張したくない」とか、「不安を無くしたい」とか。
しかし、無意識の言動は意識的に変えていくことができるということが今日学べたので、とても有意義でした。本日はありがとうございました。」
まとめ~NLPとは?~
NLPとはNeuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略です。
実は、この言葉自体にとても深い意味があるわけではないそうです。
NLP創始者は、心理療法士のリチャード・バンドラーと言語学助教授のジョン・グリンダ―です。
彼らは、従来の「心理療法・家族療法・催眠療法」などありとあらゆる心理療法を分析しまくったら、共通のパターンがあることを発見します。
その中から使えるものだけを抽出し、モデル化させます
つまり、今までの心理学を総合させて、実際に使えるものを抽出した最強の実践心理学を編み出しました。
ただ、それほどのものに名前を付けるとなると、難しいです…。
そこで適当な単語(言葉、神経、プログラミング)を組み合わせて、
不格好ながら、できたものが「NLP」です。
※漫画ワンピースでいう「忍者海賊ミンク侍同盟」みたいなものですかね笑(ワンピース819話参照)
はい。
NLPは、基本的に無意識のレベルに言葉の力でアプローチし、より良い行動・感情になるようプログラミングするものです。
だから、NLPを使えば、例えば以下のような悩みを解消できます。
- 「昨日、妻と喧嘩して落ち込んでいる。」
- 「発表前になると、緊張してしまう。」
- 「目標を立てたけど、途中でやめてしまう。」
- 「いつも、この友達とは話がかみ合わなんだよな。」
- 「息子に怒鳴ってしまって、後悔している」
ほぼ、網羅ですね。さすが最強の実践心理学。
これほど万能なものなので、NLPはあらゆる人が習得しています。
例えば、アメリカのオバマ大統領も学んでいたそうです。
僕自身、NLPを学ぶ前は自分に自信が持てず、他人に流された人生を送っていました。
自分のことを自分で決めず、他人もそうしているからという理由で、
志望大学(とりあえず偏差値の高い所へ)や、就職先(とりあえず、家族もやっている先生へ)を決めていました。
しかし、NLPを学んで、自分を変えられました。これは本当です。
NLPは自分自身を変えてくれます。自信を持てるようになります。
豊かな人生を送りたい人、幸せになりたい人など、
全ての人にとてもおすすめです。
さて長くなりましたが、
最後に、講師のKさんが、「NLPを習得するとどうなるか?」を端的に教えてくれたので、それを紹介します。
僕「NLPを習得するとどうなるんですか??」
K「それは一言で説明するのはすごく難しいです。NLPはなんてったって幅広いのでね。
ただ、NLPを学ぶことでどうなるかを、あえて一言で言えばそれは
「メンタリスト」
になれることです。
Dai○○みたいなのを想定するかもしれませんが、そうではないです。
もちろんあの有名人が行っているようなこと、相手の心理を操る、というようなこともNLPを極めればできるようになります。
ただ、ここでいうメンタリストとは、心をコントロールできる人のことをいいます。
自分の心をコントロールして、善い結果に導いていくこと(もちろん悪い方にもできますが・・・)
これがNLPを学ぶ意義です。」
メンタリストになれる。
私は、これで講座を継続することに決めたのでした。
皆さん、ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
次回からは、具体的な中身のお話に入ります。
NLP第2回は「Goal設定」についてです。お楽しみに!!
※NLPのおすすめの本を以下にあげときます。ぜひ参考ください。
☆初心者 ※基礎を学ぶならこれです。初手はこれで間違いない。
『手に取るようにNLPがわかる本』著:加藤聖龍
☆初心者~中級者 ※初心者もそれ以上もすべての人が網羅されている。おすすめ。
『NLPの原理と道具「言葉と思考の心理学手法」応用マニュアル』著:ジョセフ・オコナー,ジョン・セイモア 翻訳:橋本敦生
☆中級~上級 ※NLPをより深く学ぶための本です。
『人を覚醒に導く史上最強の心理アプローチ NLPコーチング』著:ロバート・ディルツ
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