仏教の始祖はたくさんいる!?

哲学・倫理学

こんにちは。よっとんです。

哲学倫理・心理・歴史、それから本紹介のブログを書いています。

今回のテーマは「仏教って始祖はたくさんいるのか!?」についてです。

ゴータマシッダッタ、ブッダ、シャカ、釈尊などの呼称を一つにまとめてみましたので、

ぜひご覧ください。

仏教の始祖はたくさんいる?

仏教はゴータマ・シッダッタが説いた教えをまとめたものです。

だから、始祖はシッダッタということになりますが、
彼は色々な呼び名があります!

「ガウタマ・シッダールタ」

これは、サンスクリット語(南・東南アジアの古代言語)での発音。

先ほどのゴータマ・シッダッタはパーリ語(上座部仏教でよく使われた古代言語)の発音です。

この二つは発音の問題なので、問題ないと思います。

「シャカ」(釈迦) 「お釈迦さま」

シッダッタはシャカ族(現ネパールにいた民族)の皇子としてうまれました。
だから、彼のことはシャカ(釈迦)ということもあります。

「釈迦牟尼(しゃかむに)」(釈迦族の聖者)や、
「釈尊」(釈迦の敬った言い方)ということもあります!

「ブッダ」(仏陀)


それから、もう1つ有名なのは、
「ブッダ(仏陀)」です!

ブッダというのは「目覚めた者」(悟りを開いた者)を意味します!

後に詳しく解説しますが、シッダッタは
菩提樹で瞑想をし、目覚めた(=悟りを開いた)ので、
ブッダとなりました。

そこから、彼のことをブッダと呼びます。

仏教とは「ブッダ(仏陀)の教え」です。

これらから考えても、

「ブッダ」=「ゴータマ₌・シッダッタ」

ということで基本的にはOKです!

しかし、

シッダッタの死後、仏教はたくさんの宗派に分かれた結果、

実は、「ブッダ」はシッダッタ以外にも出てきます。

特に有名な大乗仏教では

たくさんの「ブッダ」が登場します。

有名なところでは、

「阿弥陀仏」

でしょうか。

彼は西方極楽浄土という私たちとは異なる世界のブッダということになっています。

大乗仏教では、

私たちの世界以外にも、たくさんの世界があって、

その世界ごとにブッダが存在すると考えたようです。

仏像を少しでも見たことのある人なら、阿弥陀仏以外にも

「○○仏」

というのを聞いたことがあるかもしれません。

そう、

それが、「ブッダ」のことです。

えっ!?

仏像とかって全部「○○仏」じゃないの?

という方がいるかもしれませんが、

実は違います! 

簡単にですが、以下3つが他の分類になります。

  • 「○○菩薩」(弥勒菩薩、日光菩薩など)…修行中の者
  • 「○○明王」(不動明王、降三世明王など)…民衆を帰依する担当
  • 「○○天」(吉祥天、帝釈天など)…神様的存在


※仏教では、「天」は輪廻の身なので寿命がある。人よりは上位だが、

あくまでもGOALは輪廻からの解脱であるので注意!

ちなみに、「如来」(真理を得た者、修行を完成させた者)

「ブッダ」とほぼ同意なので、

「阿弥陀如来」「薬師如来」なども悟りを開いた者として、

仏教では最上位で扱われます。

脱線しました。
ここで、何が言いたいかというと、

正確に言えば、

「ブッダ」=「ゴータマ・シッダッタ」ではない!!

ということです。

まあ、あんまり分けないで書かれている本とかあるので、

それほど気にならない人は
ブッダ=ゴータマ・シッダッタでいいと思います。

だから、このブログでは、
「シッダッタの仏教」とか
「シャカの仏教」という言い方をしたいと思います!

※まあ、シャカ族もたくさんいるから、シャカ=シッダッタも微妙なのですが・・・(笑)

まとめ

仏教の始祖は一人です。

ゴータマ・シッダッタです。

ただ、呼び方がたくさんありますので、注意しましょう!!

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